ヘリウムリーク試験の役務受託(現地出張対応のみ)
当社では、お客様の現場に「ヘリウムリーク試験」(=JIS Z 2331 ヘリウム漏れ試験)の技術オペレータの出張役務を承っております。特に、プラント配管検査における[加圧積分法]でのヘリウムリーク試験に実績があります。
当社では使用する試験機は、[オリックス・レンテック]社様から「HELIOTシリーズ」を都度レンタルしていおりますが、ユーザー様が所有されている試験機を貸与にて、一部対応可能です。ご相談ください。
ヘリウムリーク試験の試験方法には大別して、以下の二つの方式があります。
■[真空法]
試験体(配管等)の内側を真空にして、外側からヘリウムガスを吹き付けて、
試験体(配管等)の内側に漏れる(=吸い込まれる)ヘリウムガスを検知する。
■[加圧法]
試験体(配管等)の内側をヘリウムガスで加圧して、
試験体(配管等)外側に漏れる(=吹き出す)ヘリウムガスを検知する。
更に分類すると、ヘリウム漏れ試験方法には次の7種類があります。
(1)真空吹付け法(スプレー法)
(2)真空外覆法(真空フード法)
(3)吸込み法(スニッファー法)
(4)加圧積分法
(5)吸盤法(サクションカップ法)
(6)真空容器法(ベルジャー法)
(7)侵せき法(ボンビング法)
いづれの方法も一長一短があります。目的・用途に適した試験方法を選択するのが肝要です。
プラント規模のヘリウムリーク試験の場合、ヘリウムガスで試験体内部を加圧可能な条件下なら、トータル的に実作業及びコスト面から、試験方法はシリンジによるサンプリングを併用した[加圧積分法]がお勧めです。
ご参考として、JISで規定されている加圧圧力は以下の通りです。
『加圧圧力:大気圧より15,000(Pa)以上 / ヘリウムガス濃度:体積分率10%(圧力比)以上』
[出典]JIS付随書(規定)より抜粋
※当社追記:"加圧"に用いる媒体ガスは、ヘリウムガスです。
なお、当社では高い漏れ量の検出維持のため、
◆ヘリウムガス圧力:0.1(MPa)以上
◆ヘリウムガス濃度:50%(=大気圧:0.1MPa + ヘリウムガス:0.1MPaなど)以上
を推奨しております。

(実施客先一例)
■(独)日本原子力研究開発機構
JMTR施設/HTTR施設/J-PARC施設/NSRR施設/トリチウムプロセス研/FBRサイクル施設
■京都大学 原子力実験所
■富山大学 水素同位体科学研究センター
■東京電力(株) 福島第二原子力発電所
■中部電力(株) 浜岡原子力発電所
■中国電力(株) 島根原子力発電所
(敬称省略)
お気軽にご相談下さい。
(お知らせ)2024年1月
近年、ヘリウムガスの価格が高騰しております。
誠に恐縮ではございますが、ヘリウムガスはご支給いただけましたら幸甚です。
何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。